遮光カーテンの1級は、人の顔の表情が分からないくらい光を通さないのが特徴。部屋を暗くするだけじゃなく、電気代の節約や防犯対策なども高く期待できます。
ただ、暗くなりすぎるので場所や時間帯によっては向いていないおそれも。せっかくなら、いろんな弱点を知って「1級」というレベルの高いカーテンを効率的に使いたいですよね!
そこで、
「どれくらい部屋を暗くできるの?」
「自分は本当に1級でいいの?」
「どんなものがあるの?」
と気になるあなたへ、インテリア通販「Re:HOME(リホーム)」が遮光1級カーテンのメリット・デメリットをたっぷりお届け!選ぶ前に知っておけば、もったいない使い方や買い直しが防げるので大助かり。
実際の商品もチェックしながら、あなたの部屋の快適度を高めるステキな遮光1級カーテンを見つけていきましょう!
目次
遮光カーテンの「1級」は光をほとんど通さないレベル
遮光カーテンには等級がある
遮光カーテンとは、生地に黒糸や特殊なフィルムなどで光をさえぎる加工を施したカーテンのこと。遮光等級(1〜3級)があり、使う場所や目的などのライフスタイルに合わせて好みのレベルを選ぶのが一般的です。
遮光率 | 状態 | |
1級 | 99.99%以上 | 人の顔・表情が認識できないレベル |
2級 | 99.80以上 99.99%未満 |
人の顔あるいは表情がわかるレベル |
3級 | 99.40以上 99.80%未満 |
人の表情はわかるが事務作業には暗いレベル |
※参照元:一般社団法人日本インテリアファブリック協会(2022年4月時点)
遮光1級はさらに5段階(A++〜C)に分かれており、外が明るくても部屋を真っ暗にできる完全遮光タイプも。等級は商品の販売前に遮光性能を証明するテスト(遮光性試験)によって付与されるので、どのカーテンにも光の通りにくさに大きな違いはありません。
1級を選ぶ前にこれを要チェック!
「この遮光1級カーテンが欲しい!」
購入する前に、
- 求める部屋の暗さにできるか
- ほかに悩みごとが増えないか
を確かめておきましょう!
まずは、遮光1級カーテンのメリットとデメリットを知っておくこと。1日のうちの開け閉めのタイミングが掴めたり、部屋を暗くするためのサポート役が一緒に準備できたりします。
使う場所や環境によっては、1級じゃなく2級や3級が向いているかも。買い直しが防げるので、ムダな出費がなくなります。
気になるカーテンが見つかったら、カーテンの色柄選びを慎重に!同じ等級でも、色の濃淡によって光の反射と吸収率により室内での印象が変わります。
- 濃い色 → 遮光性が高い → 暗くなりやすい
- 淡い色 → 遮光性が低い → 明るくなりやすい
さらに、指定できるカーテンのサイズや遮光性をもたせた加工方法も調べておくと安心!
サイズは、窓をすっぽりとすき間なく隠せるように少し大きめにすることがポイント。あなたの取り付けたい窓の大きさ・形状に合うように、なるべく細かい指定ができるオーダータイプがおすすめです。
遮光性のあるカーテンの中で、完成した生地にコーティングを施したものは要注意。クリーニングや洗濯機によるダメージで剥がれやすいので、使い始めてからどんどん遮光性能が落ちていきます。
長持ちさせたいなら、特殊な加工を施した繊維で織られた生地がおすすめ。耐久性に優れているので、家庭の洗濯機で丸洗いできるものが多いです。
遮光カーテン1級のメリット8つ
室内での充実度がアップ!1級の遮光カーテンができることを8つ紹介します。
①昼も夜も部屋を暗くできる
外からの光をほとんど通さないため、日中でも部屋の中がかなり暗めに。朝日や西日などの強い日差しもシャットアウトするので、窓辺のまぶしさを感じません。
例えば、夜勤で日中に寝たい人や赤ちゃんのお昼寝をゆっくりさせたい人が大助かり!明るさによるストレスが減り、寝つきが良くなったり睡眠の質が上がったりします。
②夏も冬も快適な室温をキープ
光と一緒に熱の出入りも遮るため、冷暖房などで調整した過ごしやすい室温をキープ。夏の強い日差しからくる暑さや、冬の冷気からくる寒さを跳ね除けます。
例えば、食事の時間にちょっとだけ自室を離れたとき。その部屋は、冷暖房を切っても急激に暑くなったり寒くなったりしません。夏のモワッとした暑さや、冬の凍えるような寒さも防ぎやすくなります。
③外にいる人からプライバシーを守る
光と一緒に人の視線も遮るため、自分や家族のプライバシーを保護。外にいる人から、見られたくないものや見られたくないタイミングがしっかり隠せます。
例えば、高級品を飾ったり着替えをしたりしても外から丸見えにならないので安心。空き巣・ストーカーなどの防犯対策にも役立ちます。
④紫外線から肌・床・インテリアを守る
光と一緒に太陽からの紫外線も遮るため、室内にあるものの日焼け・色あせ・劣化を抑制。窓辺のフローリングや、お気に入りのソファやカーテンなどがキレイなまま長持ちします。
人の肌の日焼けも防げるので、室内にいるときのUV対策グッズは不要。春夏の紫外線が強い季節でも安心してラクに過ごせます。
⑤お財布と地球にやさしい
遮熱や保温効果に優れているため、冷暖房の消費エネルギーを抑制。つけすぎやムリな温度設定がなく、電気代と地球エネルギー資源の節約につながります。
例えば、夏の帰宅直後の蒸し風呂のような部屋。冷暖房の設定温度を下げて一気に部屋を涼しくしたいところですが、消費エネルギーがうんと増えるので電気代が心配です。
遮光1級カーテンが窓辺にあれば、外出中の室温が上がりにくいので帰ってきたときも快適!外出時間が短いほど、冷暖房のスイッチを押すだけで涼しくなりやすく電気代の節約と省エネが可能です。
⑥音漏れと騒音に効果的
光を通さないように作られた高密度の生地は、繊維同士のすき間がほとんどないため部屋の音漏れや外の騒音を遮断。防音カーテンのような音を反射・吸収する特殊な加工はされていませんが、2級や3級と比べるとプライバシーが守られた静かな環境で過ごせます。
ただ、空気の振動として窓を直進する「空気伝播音」に対して効果があり、地面や床を振動させて伝わる「固体伝播音」には効果が薄めなので要注意!
例えば、女性の話し声・ペットの鳴き声・テレビの音・近くのお店のアナウンスなど。電車の通過音やトラックのエンジン音を消したいときは、音を吸収しやすい布製のラグやソファも置くのがおすすめです。
関連記事:カーテンの防音効果は何に効く?選び方&もっとおしゃれで静かに過ごす方法 |
⑦デザインがくっきりうつる
光を通さず透けにくいため、カーテンのデザインが窓辺にくっきり!カーテンはインテリアの中で面積が広く部屋全体の印象を大きく左右するため、その色柄を活かした部屋作りが可能です。
例えば、一人暮らしの狭いワンルームに縦ストライプの白いカーテンを取り付けると、天井が高く&部屋が広く見える効果が期待大。北欧スタイルやモダンスタイルなど、好きなテイストにぴったりな色柄を選べば、カーテンが主役のおしゃれな部屋が楽しめます。
⑧シアタールームが作れる
日中でも部屋が暗くでき音漏れが防げるため、お家のシアタールーム作りに大活躍。1日中、まわりを気にせず映画やアニメなどの夢のような世界にどっぷりつかれます。
例えば、休日に話題の映画を1日かけて鑑賞したいときや、小さなお子さまの寝かしつけにプロジェクターを使いたいとき。クリスマスやお盆の夜にみんなで映画鑑賞♪も良いですね。
遮光カーテン1級のデメリット4つ
弱点への理解を深めると、対策しやすく日々の使用が効率アップ!1級の遮光カーテンの気をつけてほしいことと解決策をまとめて6つ紹介します。
①カビが生えやすくなる
生地密度が高いため、部屋の日当たりや風通しが悪くなりカーテン・サッシ・フローリングなどがカビの生えやすい状態に。特に、梅雨の時期や窓まわりが結露しやすい冬に要注意です。
カビを生えにくくするには、日中の明るい時間帯に遮光1級カーテンが不要なら開けることが大切。外からの視線が気になる場合は、遮像やミラーのレースカーテンを。通気性を高めるなら天然素材の生地で作られたレースカーテンを閉めておきましょう。
カビの原因菌を増やさないために、家庭で気軽にお手入れできる「ウォッシャブル」タイプの遮光1級カーテンもおすすめ!洗濯によるダメージを受けにくいので、シワや糸のほつれなども防げます。
②寝坊しやすくなる
部屋が暗くなりすぎるため、外が明るくなっても分かりにくくつい寝過ごしがちに。ぐっすりと眠れるのは良いことですが、朝日を浴びてスッキリ起きたい人には遮光1級が向いていないかもしれません。
また、豆電球が付けっぱなしの薄暗い環境で寝たい人にとっては寝つきが悪くなる原因に。この場合は、2級・3級・非遮光のカーテンが良いでしょう。
寝坊を防ぐには、そのときの部屋の暗さや温度だけじゃなく日ごろの生活リズムや体調を整えることも大切。ストレスを発散させたり、目覚ましグッズをたくさん使ったりするなどいろいろな方法を試してみてくださいね。
関連記事:一人暮らしのあなたへ!寝坊しない方法3つと目覚めに効果的なカーテンをご紹介 |
③仕事や家事がしにくく日中でも電気が必要
部屋が暗くなりすぎるため、顔の表情だけじゃなく手元も見にくくなりがちに。暗くしたいときには最適な遮光1級カーテンですが、仕事・家事・身支度などをしたいときには日中でも電気をつけるので月々の電気代が増えます。
また、日当たりが悪くなるので寒い時期は外の光で部屋が温まらず暖房器具をつけがちに。エアコンの設定温度を上げたり、こたつやヒーターなどをプラスしてつけたりなどして電気を使うシーンが増えます。
電気代を節約するなら、日中に部屋の暗さが不要なときはレースカーテンのみにしておくことが大切。部屋が暗めになる「遮像」のレースカーテンもあるので、ぜひ探してみてくださいね。
④完全に真っ暗にはできない
光はわずかなすき間でも通ってしまうもの。遮光1級カーテンは遮光率99.99%以上ですが決して100%ではありません。
また、カーテン横やレール部分にもすき間があるので完全に部屋を真っ暗にするのは困難。日中でも手元が何も見えないほど部屋を暗くするには、ほかの対策が必要です。
例えば、カーテンレールやカーテンの上部を隠す「カーテンボックス」「トップカバー」の設置。すき間が減り、空間をきゅっと引き締めるので遮光性を高めるだけじゃなく部屋のアクセントにもできます。
カーテンレールが2本あるなら、カーテンの横幅をわざと長く作ってリターン仕様にするのもGOOD!窓全体がすっぽりと隠れます。
気になっている遮光1級のカーテンがないなら、光を100%遮る完全遮光カーテンもおすすめですよ。生地が分厚く重量感が出ますが、遮光性・防音効果・断熱効果などはぐっと高まります。
関連記事:【カーテン】どこからの光漏れが気になる?場所別おすすめ対策法 |
おすすめのオーダーカーテンで色の遮光性をチェック!
それでは、実際の商品を見ながら具体的にどんな遮光1級カーテンがあるのかを見ていきましょう!
オーダーカーテンの「遮光1級シリーズ」から
今回ピックアップしたのは、リホームのオリジナル商品「オーダー遮光カーテン」。8シリーズ151カラーのうち、遮光1級が4シリーズあります。
無地が多いですが、オリジナルの北欧デザインも豊富にご用意!フィンランド人デザイナーの「SANNA LEHTI」が手がけたフィンランドの美しい自然がモチーフとなっており、ほかには手に入らない素敵な柄が窓辺を飾ります。
サイズは、1cm単位で指定できるのであなたの窓にもぴったり!国内メーカーの上質な極細繊維を約22,000本で織った高密度生地なので、遮光性・断熱性・保温性に優れています。
最新の超音波カット技術を用いて、スタッフが1枚ずつ丁寧に仕上げるオーダー遮光カーテン。家庭の洗濯機で丸洗いしても、遮光性能の寿命やシワ・糸のほつれは半永久的にありません!
では、ご紹介していきましょう。
暗くなりやすい色柄
部屋が暗くなりやすいのは、光の吸収率が高い濃い色・寒色・中間色です。
濃い色 | (例)黒・深緑・真紅 |
---|---|
寒色 | (例)青・青緑・青紫 |
中間色 | (例)黄緑・紫・緑 |
SOPO|リッチブラック
フィンランドで「かわいい」を意味するSOPO(ソポ)。シンプルかつ洗練された色合いで暮らしを彩る定番シリーズです。リッチブラックの深みのある濃い黒色が上質感をさらに高めます。
SOPO|フォレストグリーン
森林を思わせる、くすんだ青みのある深い緑色。落ち着きがあり、上品な印象を与えます。
LUONT|ヴィンテージブラウン
フィンランドで「自然」を意味するLUONTO(ルオント)。綿ライクの風合いで、北欧の空気をまとう最高級ファブリックシリーズです。
ヴィンテージブラウンは、ざっくり感のある落ち着いた深い色合い。安心感や安定感があり、温もりや居心地の良さを演出します。
SHADING DESIGN|TIKUT_5
遮光1級の生地に、シャープな三角形が散りばめられたスタイリッシュな北欧デザインをプリントしました。
SHADING DESIGN|TYYNE_5
こちらは太さ3種類のボーダー柄。ホワイトとブラウンのコントラストでメリハリがつけられます。
明るくなりやすい色柄
部屋が明るくなりやすいのは、光の反射率が低い淡い色・暖色・ナチュラルな色です。
淡い色 | (例)水色・アイボリー・生成り色 |
---|---|
暖色 | (例)赤・オレンジ・黄色 |
ナチュラルな色 | (例)オフホワイト・ベージュ・ブラウン |
SOPO|ナチュラルベージュ
ベージュよりやや薄いのが特徴。壁の色と馴染みやすいので、存在感が薄く部屋の圧迫感を抑えます。ほかのインテリアを目立たせたいときにもおすすめです。
SOPO|マカロンピンク
派手すぎず、かわいくなりすぎないのが魅力的。思いやりのある優しさと女性らしさが引き出されます。
LUONT|シャンパンベージュ
綿ライクの風合いで、柔らかな雰囲気を演出。日本人の肌になじみやすい色合いです。
SHADING DESIGN|KETO_2
ベージュの花やリーフが散りばめられた華やかな植物柄。細いラインで描かれており、繊細でおしゃれな印象を与えます。
SHADING DESIGN|SENNI_2
ベージュの天井が高く見える縦ストライプ柄。太さの違うラインがユニークで、落ち着いたシャープな印象を与えます。
▼その他のおすすめ遮光カーテンはこちらをご覧ください。
遮光1級のカーテンはこんな人におすすめ
遮光1級のカーテンは、日中に部屋を暗くしてぐっすり寝たい人や映画・アニメなどの鑑賞を楽しみたい人におすすめ!また、西日の当たりやすい場所の窓や、季節による温度の影響を受けやすい大きな掃き出し窓にもぴったりです。
遮光性を高めるなら、カーテンの色は濃いものをチョイス。レースカーテン・カーテンボックスなども同じタイミングで用意しておけば、すぐに1日中快適な窓辺が完成します。
リホームのオーダー遮光カーテンは、断熱レースカーテンがセットで選べるので注文の二度手間がなくとても便利♪いろいろなオプションを充実させており、生地の質感やおしゃれな北欧デザインなどの種類が豊富で、選ぶところから楽しめます。
ほかにも、ロールスクリーンやウッドブラインドなどの遮光性に優れた窓まわりアイテムをご用意しているので、ぜひ1度チェックしてみてくださいね。
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