ソファや机の足元に敷く「ラグ」。インテリアがオシャレになるだけでなく、フローリングの傷やからだの冷えを防止するなど大切な機能がたくさんあります。
とはいえ、カーペットよりもデザインが豊富で、形状・サイズ・柄などもさまざま。どうやってお気に入りの1枚を見つければいいのか、分かりづらいものでもあります。そこで、
「ラグってどう選べばいいの?」
とお悩み中のあなたへ。プロが教えるラグ選びの順番&ポイントをご紹介します!
目次
プロが教えるラグ選びの順番はこれだ
- 好きなスタイルをイメージする
- ラグの色やデザインをリストアップする
- ラグの種類を選ぶ
- お手入れ方法を検証する
- お店を選ぶ
ラグ選びで失敗しないための秘訣「5ステップ」です!では、くわしくお話ししていきますね。
1.好きなスタイルをイメージする
まずは、自分の好きな部屋のスタイルをイメージしてみましょう!
インテリア初心者はすぐに商品を選びにいきがち。でも、その前に部屋のイメージをはっきりさせておけば、ある程度の数まで絞ることが可能です。
日本の家は賃貸が多く、ホワイト系の壁紙でナチュラルな色の床材がほぼ9割を占めるといわれています。そこで、初心者向けにおすすめなのはスウェーデンやフィンランドで多く見られるインテリアスタイル「北欧ナチュラルスタイル」。これをベースに、
- 全体を木やアースカラーで統一して、明るいカラーのアクセントを入れる
- ブラウン系などしまる色を入れて高級感を出す
のどちらかに狙いを絞っていきましょう。要するに、
- ナチュラル(自然的)が好き?
- モダン(現代的)が好き?
ということですね。
ちなみに、インテリアスタイルは、北欧のほかモダン・和風・カントリーなどがあります。
部屋のイメージを決めるときは、「自分の好きな雰囲気」を最優先させてください。すでに部屋にある、木目の床や開き戸のドアなどをそのまま活かせるものでもOK!ポイントは「楽しみながら考えること」です^^
2.ラグの色やデザインをリストアップする
次に決めたいのがラグの役割。部屋のインテリアの中で、ラグをどのような位置づけにもっていくのかを考えます。
- メインカラーとして部屋になじませる
- アクセントカラーとして目立たせる
- ほかのインテリア・壁紙と合わせる
売れ筋の良いカラーは、薄いグレー・アイボリー・ベージュ系。少しくすんだ感じのグリーンやブルーなども大変人気です!
部屋の中で大きな面積を占めるソファーやラグは、どちらもメインカラー的存在。でも、ソファーにくらべて季節感や気分でチェンジしやすいのがラグの魅力です。
人間は自然界の状態に近い色を好む傾向があります。地面が濃い土の色、空が明るい水色や白。これらを参考にすると、床にあるラグはソファーよりも下にあるので少し濃いめのアースカラーにするとGOOD!部屋がしまって見えますよ。
また、ラグのさまざまな柄やデザインも、ベースカラー・アクセントカラーのどちらとして目立たせたいのかを考えましょう!
さいごに、違和感がないかを想像しながらリストアップ!楽しみながら好きなものをえらぶのが個性です。
3.ラグの種類を選ぶ
ラグは、色やデザインのほかにも肌ざわり・価格・機能などいろんな種類があります。実際に使ってから後悔しないためにも、それぞれの特長を少しだけ覚えてからラグを選びましょう!
主な種類は以下の4つです。
- ループタイプ
- シャギーラグ
- 綿などの手織り
- フランネル素材の生地+中綿
もともと、ラグは靴文化のヨーロッパから来たもの。土足で踏むことを想定して、耐久性に優れたループタイプを中心に生産されてきました。ラグの上に寝転ぶなんてことはなく、ホコリが舞い上がらないように吸着させるのが目的なんです。
一方、素足や素肌などラグに直接触れることが多い日本では、肌ざわり重視の素材がマッチ。ヨーロッパで高級なものは、ラグの上で寝そべりたいという日本人独特の使い方には合わないんです。
では、それぞれの種類を見ていきましょう!
耐久性に優れた「ループタイプ」
毛先をカットせず、輪状のままのループタイプ。ラグ・じゅうたんの原型というだけあり、ヨーロッパの土足文化にそって耐久性が重視されています。
その分、価格はやや高め。柄のデザインは豊富で幅広いイメージとマッチしますが、寝転がる日本のリビングとの相性はあまり良くないと思います。
肌ざわりの良い「シャギーラグ」
植毛のように、毛足を植えていくシャギーラグ。肌ざわりがふわふわ&やわらかなものが多く、日本のリビングとの相性もGOODです。髪の毛よりも極細のマイクロファイバーを使ったラグは、ヨーロッパなど海外でも高評価。無地のバリエーションは豊富ですが、柄物は少ないのが残念です。
ナチュラルな「手織り」
綿やウールなどの素材を手織りの織機で織り上げたラグ。自由なデザインが持ち味で、ナチュラルなオシャレ感が演出できます。熟練技をもつ職人さんによる手作業なので、大量生産ができず少しお高め。近年、インテリアの感度の高いヨーロッパでもよく使われています。
やわらか&なめらか「フランネル生地」
フランネル生地と中綿をくみあわせたラグです。クッション性があるので、コタツの下やホットカーペット・床暖房の上に敷くのに最適。足音が床にひびきにくいのも魅力です。
コストダウンのために生地のボリュームを中綿でおぎなっており、安物感が否めないのが難点。プリントできるので柄のバリエーションは豊富ですが、高級感を出すには限界のある工法です。
おすすめは「シャギーラグ」「手織り」
オススメなのは、マイクロファイバーなど手ざわりの良い素材を使ったシャギーラグや、天然素材を使った手織りのいずれかです。
ループタイプは、ヨーロッパからの長い歴史があるだけあって、色んなデザインや種類のものがあります。でも、日本人の独特の使い方には不向き。フランネル生地ではなかなかオシャレな部屋が作れないので、ここではオススメできません。
4.お手入れ方法を検証する
日々の清潔をキープするためにも、お手入れ方法を確認しておきましょう。
よく、洗濯機で「丸洗い可能」と記載されるラグを目にしますよね。これについてのウラ話をしていきます!
「丸洗い可能」の2つの側面
「丸洗い可能」と言う表記が決してウソをいっているわけではありません!ただ、
- 洗濯機×洗剤で洗えるかどうか
- 洗濯機に入る大きさかどうか
上記2点のことに着目してほしいのです。
「丸洗い可能」の記載がないラグには、実は高いスペックの糸や生地で丸洗いできても、分厚くて洗濯機に入らないという場合があります。
また、丸洗い可能の記載があっても、種類によっては(特に中綿タイプ)ラグの内部の菌までは死滅できない場合が。むしろ、中が見えないので不衛生になっていても気づかないおそれがあります。
ラグの洗濯は大変
ラグのお手入れは、
- 掃除機でゴミ・ほこりを吸い出す
- 布団のように天日干しする
- 奥のゴミ・ほこりをたたき出す
これらが基本で、菌やダニにも1番効果があるでしょう。
もちろん、洗濯をしてからやる方が高い効果が期待できます。でも、丸洗い可能なラグのなかには、実物がかなり大きく乾燥に時間がかかるものもあるため、実際のお手入れは掃除機だけというご家庭が多いんです。
「丸洗い可能」はおまけ的存在でOK
日々のお手入れのしやすさを重視したい人は、丸洗い可能なものが良いかもしれません。ただ、オシャレさを重視したい人は「丸洗い可能」にとらわれず、デザインや素材を優先させても良いんです。
丸洗い可能なラグでも日々のお手入れは掃除機だけで十分ですし、年末大掃除などときどき洗って干して叩けばOKです。心配なら、市販の滅菌スプレーなどをかけておくのも良いでしょう。
丸洗いできないラグでも、部分的に洗えるものがあります。たとえば、飲みものをこぼしてしまった場合でもその部分だけ洗ってしっかりと乾燥させればOK!ただ、水洗いできないラグには注意です。
5.お店を選ぶ
オシャレなラグ選びのさいごのポイントは、お店選びです。
ラグは、ブランドではなく自分の感性で選ぶもの。つくり方は限られており、特別に〇〇店のラグが優れているというものではありません。オシャレなラグに必要なのは、使っている糸や生地だと思います。
- ある程度の毛足の長さと厚み
- 複数の糸で素材感を出す工夫があるもの
- 手間のかかった手織り感のあるもの
これらが、オシャレの存在感ただようラグだといえるでしょう!
種類が豊富なネット通販
ラグは、サイズが大きくお店に置ける在庫数がかぎられているので、色やサイズのバリエーションは少なめ。複数のお店を何軒も見て回らないと、いろんな種類のラグがみられないかもしれません。
インターネット通販なら、自宅にいるだけでさまざまなラグが簡単に探せるのでラクですよ!ただ、実物をチェックできないのが難点。そんなときは、その商品のコーディネート写真や動画を参考にすると良いでしょう。
ラグでステキ&オシャレな部屋をGETしよう
今回ご紹介した5ステップ。いざ、部屋に敷いたときに「あれ?」と後悔しないためにも、ぜひ実践してくださいね。あなたのオシャレでステキな部屋づくりを応援しています^^
当ショップは、コットンラグのほか、ジュートラグという手織りのラグの取り扱いがございます。よろしければ参考にしてくださいね。
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