カーテンをよりおしゃれに演出してくれるカーテン留め。インテリア初心者でも取り入れやすく、近年人気となっています。
可愛いものからスタイリッシュなものまでさまざまなデザインのものが売られているので、ぜひお気に入りの一品を探してみましょう!
目次
カーテン留め(タッセル)とは
カーテン留めは別名カーテンタッセルとも呼ばれ、カーテンを開けたときにまとめる舟形のバンドのことを指します。カーテンを購入すると付いてくることが多く、カーテンと同じ生地のものが一般的です。
そんなカーテン留めも最近ではいろいろなデザインが販売されており、インテリアを楽しみたい人を中心に人気が出ています。
カーテン留めは色や素材を変えるだけでポイントとなり、よりおしゃれにカーテンを演出してくれます。インテリアに詳しくない方でも簡単に取り入れやすく、お部屋のイメージチェンジをしたいときにおすすめです。
タッセルの語源
そもそもタッセル(Tassel)という言葉は、ラテン語の「留めるもの(Tassau)」から来ています。ひもや毛糸など細長い素材を束ねた房飾りのことを指し、古くから悪霊をよける縁起のいいものとして身につけられていたそうです。現代ではカーテン留めをはじめ、衣服や小物、アクセサリーなど幅広く取り入れられています。
カーテン留めの種類
カーテン留めには、さまざまな種類があります。それぞれの見た目の特徴やお部屋との雰囲気が合うかどうか、使いやすさなどが異なるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.マグネットタイプ
磁石の力で留めるタイプです。レースカーテンなど薄いものにおすすめ。好きな場所に自由に留められるので、横だけでなく縦に留めて雰囲気を変えて楽しむこともできます。
2.フックタイプ
両端が輪になっており、房掛けにかけて留めるタイプです。カーテン留めの一般的な舟形のものや、縄状、ビーズやお花など飾りのついているものなど、デザインの種類は豊富です。重いカーテンでもしっかり留めることができ、全体を包み込むのでカーテンにしわや留め具の跡がつきません。デメリットとしては、賃貸など房掛けがない場合は、使用できません。
3.ワイヤータイプ
ワイヤータイプは中にワイヤーが入っているので、自由に曲げることができます。好みに合わせてきつく巻いたり、緩く巻いたり調節できるのがメリット。カーテンに跡がつきにくく、房掛けがなくても使えます。留め方に個性を出せるので、インテリア上級者におすすめです。
4.クリップタイプ
クリップタイプは挟んで留めるタイプです。注意すべきなのは、クリップの大きさやカーテンの厚さによっては留めにくい場合があるということ。また生地を挟んだ際に生地を傷める可能性もあるので、留める時は注意しましょう。
5.ロープタイプ
縄状で、結んで留めるタイプです。特に洋風の雰囲気にピッタリで、どんな柄や色のカーテンにも合わせやすいのがメリット。光沢のあるエレガントなものから、麻素材のナチュラルなものまで種類が豊富です。洗濯もできるので、衛生面でも◎。
カーテン留めのメリット
カーテン留めは見た目が可愛いのはもちろん、次のようなメリットがあります。
・部屋にきちんと感が出る
・窓辺が華やぐ
・カーテンが風にあおられないようにする
・窓がスッキリする
・風が通りやすくなる
・日光を取り入れやすくする
カーテンを開けたままにしておくと、どこかだらしない印象に。カーテン留めを使うことでスッキリするのと同時に、お部屋にさりげない高級感やおしゃれ感を出すことができます。形やカラー、巻き方によっても雰囲気の違いを楽しめるので、インテリアのひとつとしてぜひ取り入れてみてください。
そんな気分を上げてくれるカーテン留めですが、小さなお子さんがいる家庭では選び方に注意が必要です。
カーテンタッセルにはさまざまな素材のものがありますが、子どもが遊んでしまうと壊してしまったり、けがをして危ないものもあります。特にキラキラしていたり、何かのモチーフのものは子どもの注意を引きやすく、ついつい触りたくなってしまうもの。
小さいお子さんのいる家庭であればワイヤータイプやクリップタイプは避け、ロープモチーフやカーテンと同じファブリック素材など柔らかく洗濯もできる素材がおすすめです。また繊細なビーズなどの装飾があるカーテン留めは壊されないよう、あらかじめ手が届かないようにするなど配慮が必要です。
フックがなくても使えるカーテン留め
賃貸や新築など、物件によっては房掛けが付いていない場合があります。自分で付けられるならばいいのですが、賃貸の場合は大家さんと相談する必要があります。そんなときでも楽しめる、カーテン留めをご紹介します。
傷のつかない房掛けを使用
房掛けもさまざまな種類のものが売られています。ネジで取り付けるものやテープで付けられるものなどありますが、賃貸の場合テープタイプのものがおすすめ。
ネジのタイプと比較すると耐久性は劣りますが、簡単に取り付けられ傷もつかないので、お手軽に使用できます。
房掛け不要のタッセルでスッキリ
・自由度の高いマグネットタイプ
マグネットタイプは磁石の力で留めるので、房掛けがなくても使用できます。簡単に留めることができるので、頻繁に開け閉めする窓におすすめです。
・簡単!クリップタイプ
挟むだけなのでとっても簡単! 房掛けがなくても使用できます。種類も多くいろいろなデザインが売られているので、選ぶのも楽しいでしょう。
・可愛いリボンで代用
可愛らしいお部屋にしたい方は、リボンをカーテンに巻くのもおすすめ。リボンの色や素材を変えるだけで、可愛らしさの中にもおしゃれな印象やクールな印象など表情を変えることができます。
・ロープ(ひも)タイプでおしゃれに
ロープ(ひも)タイプは房掛けを使わず巻くだけでOK。麻を使った自然素材であれば、シンプルななかにもおしゃれ感が出ます。ロープ(ひも)の太さや色、巻き方によっても印象が変わるので、ひとつ持っておくとどの季節にも使いやすい一品です。
・ワイヤータイプでアレンジを楽しむ
ワイヤータイプは中にワイヤーが入っているので、くるくると巻き付けるだけでOK!房掛けがなくても使用できます。自由自在に形を変えられ、アレンジの幅が広がるのも魅力です。
カーテン留めコーディネート
せっかくカーテン留めを新調したのに、お部屋になじまないとがっかりしてしまいますよね。カーテン留め選びを失敗しないためにも、以下のポイントを意識してみてください。
部屋の雰囲気に合わせて選ぶ
カーテン留めを選ぶ際に気を付けたいのが、お部屋の雰囲気に合うかどうか。目指すお部屋のテイストによってカーテン留めを選ぶと、よりインテリアに統一感がでるでしょう。
・ナチュラル/北欧テイストのお部屋
・・・木や麻といった天然素材タイプ
・高級感/ゴージャスなお部屋
・・・ビーズ、房付きタイプ
・モノトーン/スタイリッシュなお部屋
・・・金属、シルバー素材
・子ども部屋
・・・留めやすいフックタイプ、洗濯できるファブリック素材やぬいぐるみが付いているもの
季節によって選ぶ
カーテン留めの楽しみ方のひとつとして、季節に合わせて変えてみるのもおすすめです。
春であれば明るい色やお花モチーフのもの、夏であれば貝殻や錨モチーフといったマリンテイストデザイン、秋であれば皮素材のもの、冬であれば毛糸素材やボンボンモチーフ、クリスマステイストなどが楽しめます。
オールシーズンに使えるデザインには、ロープモチーフがおすすめです。ナチュラルなお部屋や北欧風インテリアによく合うのはもちろん、どんなお部屋にも馴染みます。季節を問わず飽きのこないデザインも魅力。
またビーズやクリスタルなど装飾のあるものは、華やかで可愛いらしくガーリーなお部屋にピッタリ! 見ているだけで気分を上げてくれます。
房状タッセルはゴージャスでエレガントな雰囲気を醸し出します。大人っぽいシック・上品なお部屋にぴったりです。
おしゃれなカーテンの留め方
カーテンは開けたときに両端で留めるのが一般的ですが、留め方を変えるだけでお部屋の印象をガラッと変えることができます。そんなおしゃれなカーテンの留め方をご紹介します。
カーテン上部をたるませる
カーテンをきっちりまとめるのではなく、カーテンの上部は広げたまま低い位置でまとめて留めるスタイルです。タッセルの上にたるみを持たせることで、上品でエレガントな雰囲気になります。特にレースカーテンをたるませて留めると優しい印象に。視線が気になる場合はレースカーテンを閉めたまま、ドレープカーテンをたるませて留めても素敵になります。
中央で留める
小窓や腰高窓の場合、カーテンを窓の中央で留めるスタイルもおすすめ。カーテンの低めの位置で留めることで、おしゃれに見せることができます。リボンやビーズのタッセルで留めれば、女の子らしい雰囲気を楽しめます。
小窓が複数ある場合は、カーテンの留め方を統一するとお部屋全体のまとまりがよくなるでしょう。
カーテンの裾を持ち上げて留める
カーテンを横に留めるのではなく、裾を持ち上げて縦に留めるスタイルです。マグネットやクリップタイプのタッセルを用いれば、簡単におしゃれ感を楽しめます。特にレースカーテンであれば、ゆったりと柔らかい上品な印象になります。
カーテンの留め方の違いによっておしゃれ感を楽しめるのはもちろん、生活に合わせて光の取り入れる量も調整することができます。ぜひいろいろな留め方を試してみてくださいね。
房掛けの選び方と正しい位置
カーテン留めを使うときに必要となる房掛け。自分で取り付けなくてはいけない場合、どの位置で付けるのか迷ってしまいますよね。また房掛けにもさまざまなデザインがありますが、どのように選んだらいいのでしょうか? 房掛けの選び方と正しい位置をご紹介します。
1.房掛けの選び方
カーテンが主役であるのに対し、あまり目立たない存在の房掛け。しかしインテリアを楽しむうえでは、房掛けの選び方にもこだわってみませんか?
まず房掛けを壁に設置する場合、房掛けの色を「カーテンレール」、「壁」、「窓枠」どれに合わせるかを決めます。
カーテンレールには「装飾レール」と「機能レール」の2種類があります。「装飾レール」とは木製やアイアン素材などインテリア性の高いカーテンレールを指し、レール自体のデザインを楽しむために作られています。この場合レール自体に存在感が出るため、房掛けの色もカーテンレールに合わせることで全体の印象がまとまります。
一方「機能レール」は、普通のカーテンレールを指します。一般的にカーテンに隠れてしまうものが多く、レール自体は目立たないので房掛けは「壁の色」に合わせることがおすすめ。壁の色と同じくすることで全体が馴染み、主役となるカーテンを引き立ててくれます。
そして房掛けを窓枠に設置する場合は、レールの種類に限らず「窓枠の色に合わせる」ことがおすすめです。窓枠から浮いてしまうことがなく、見た目もきれいに馴染みます。
2.房掛けの正しい位置
房掛けを取り付ける際、カーテン専門店では一般的に「カーテンレールの両端のラインに合わせる」ことが多いようです。その理由は、カーテンを束ねたときにカーテンレールの端とカーテンの端が直線でつながるようにすることで、カーテンがきれいに見えるから。カーテンレールの幅が窓枠と同じ幅であるなら窓枠に房掛けを取り付けてもいいですし、カーテンレールのほうが窓枠よりも幅が広いならば、房掛けは壁に取り付けるほうが理想的とされています。
3.タッセルの位置を確認してから取り付ける
タッセルの種類によって、房掛けの取り付けるベストな位置は変わります。一度タッセルを巻き位置を確認してから、房掛けの取り付け作業に入りましょう。先に房掛けを取り付けてしまい、タッセルのバランスが悪くなるという失敗を防ぐことができます。
一般的に見栄えのするタッセルの位置は、カーテンを3分割にしたときに裾から1/3の高さになります。房状のタッセルの場合、房の中央・または房の付け根が裾から1/3の高さになるように房掛けを取り付けるとバランスがよいでしょう。つまり房掛け自体は、カーテンの中央くらいの位置に取り付けることになります。
タッセルが美しく見える位置を一度離れた場所から確認し、房掛けの位置を鉛筆でマーク、実際に取り付けるという段取りがおすすめです。
リホーム(Re:HOME)のオリジナルタッセル
リホーム(Re:HOME)では、カーテンを購入するとタッセルがセットでついてきます。
ジャパニーズスタイルであればカーテン生地と同じタッセルが、フィンランドスタイルではロープモチーフのナチュラルタッセルが付いてきます。
またオリジナルのタッセルも豊富にご用意。4タイプ11種類のラインナップとなっています。
北欧風のお部屋によく似合う木製やコルク、レザー素材など自然素材のタッセルを取り揃えています。カラーも控えめで柔らかい印象になるので、無地のカーテンはもちろん、柄のカーテンの邪魔もしません。お洒落なシリーズなので、クリスマスツリーに付けるオーナメントのような感覚で、付け替えてもいいかもしれませんね!
カーテンタッセルの多様な使い方
「タッセルの可愛さは、カーテンだけではもったいない!」そんな方には、カーテン以外の使い方もおすすめです。
リホーム(Re:HOME)のオリジナルタッセルは、お洒落なものを取り揃えております。壁に飾ったり、インテリアの植物や枝にオーナメントのように飾ってみてもいいかもしれません。またカーテンタッセルをドアノブにかけるだけで、ゆらゆら揺れる装飾品として楽しむことも。ぜひ取り入れてみてください。
まとめ
お部屋の印象をさりげなく変えてくれるカーテン留め(タッセル)。シンプルなカーテンであればタッセルをインテリアのポイントにすることもできます。柄物のカーテンであれば柄を引き立てる、ナチュラルなデザインのものがおすすめです。またカーテンの留め方によってもお部屋の表情を変えることができるので、ぜひときめくお部屋づくりに可愛らしいタッセルを取り入れてみてください。