布製品のカーテン。燃えやすく、1度火がつくとたちまち家全体が焼けてしまいそうですよね。
その不安を少しでも和らげてくれるのが「防炎カーテン」。火災が起きやすい場所や火災発生時の逃げみちにそなえておくと、あなた・家族の大切な命が助かりやすくなります。
実は、防炎カーテンのはたらきは、文字どおり「火災を防ぐ」・・・ではなく「火災の延焼をおさえる」こと!
「ん?どういうこと?」
「値段が高いんじゃないの?」
「どこに取り付けるのがおすすめ?」
と、気になったあなた!この記事をみて、防炎カーテンの疑問を解決してください!おすすめの取り付け場所や購入前の注意点など、詳しい情報をお届けしています。
目次
「逃げる時間が確保できる」防炎カーテンとは?
「燃え広がりにくい」が大きな特長
防炎カーテンの大きな特長は、一般的な素材とは反対に「燃え広がりにくい」こと。火がつくと黒く焦げたかたまりができ(炭化)、炎が大きくなるのをセーブしてくれます。
火を消す・防ぐのではなく、火災の延焼にブレーキがかかる!と覚えておくとわかりやすいかも。火災時は「消火しやすい」「避難しやすい」効果を発揮し、建物が丸ごと燃える危険を抑制してくれます。
「防炎ラベル」がついている
防炎の証拠として、防炎カーテンには「防炎ラベル」がついています。
消防法令に基づいて様式と表示方法が定められており、カーテンやじゅうたん等の完成品につけられるのは「物品ラベル」。表示するには、消防庁長官による「登録表示者」の登録が必要です。
つまり、防炎ラベルのついたカーテンは、性能が国から認められている証拠!
- 屋外からの放火により出火したが、掃き出し窓の防炎カーテンで室内延焼をまぬがれた
などの事例も報告されています。
※参照元:公益財団法人 日本防炎協会(2019年9月時点)
場所によっては「設置義務」がある
防炎カーテンなどの防炎物品は、避難しにくく火災の被害が大きくなると予想される場所に設置が義務づけられています。
たとえば、
- 高層建築物(高さ31mを超える建築物)
- 地下街
- ホテル
- 病院
- 百貨店
- 飲食店
- 映画館
など。住居としては高層マンションが対象です。※消防法第8条3、消防法施行令第4条3
この窓につけると安心!
防炎カーテンを取り付ける窓は、ここがおすすめ!まずは、どこからの出火が多いのかをみていきましょう。
【最新】火災発生状況
消防庁の統計によると、平成30年1〜12月の火災状況は全体で前年比1,392件(-3.5%)の減。そのうち、出火原因で多かったのが以下の5つです。
- たばこ
- たき火
- こんろ
- 放火
- 放火の疑い
「住宅火災」だけに着目すると以下の順で件数が多く、けが人や死者も発生しています。
- こんろ
- たばこ
- 放火
- ストーブ
- 配線機器
あなたの身近なところにありそうなこんろやストーブ。ほかにも、こたつ・マッチ・ライター・火あそびなどが該当しています。
※参照元:消防統計|総務省消防庁(2019年9月時点)
キッチン・こんろの近く
住居火災の原因No.1!
- こんろ近くの小窓用
- こんろ横のクローゼットの仕切り用
ここに防炎カーテンを取り付けると安心です。油汚れがつきやすいので、お手入れがしやすい生地(ウォッシャブルなど)を選ぶと便利。カーテンがゆらゆら揺れるのが心配なら、狭い空間がすっきり広がる「ロールスクリーン」「ブラインド」がおすすめです。
暖房器具の近く
冬場に使う以下の暖房器具。
- 石油ファンヒーター
- 灯油ストーブ
- 電気ストーブ
- こたつ
これらは、調理中に火災が起きやすいこんろとは違い、気づかないうちに出火する危険があります。防炎カーテンなら、出火後の燃え広がりが抑えられるので少しだけ安心ですね。
寝室・子供部屋
- 寝室での寝たばこ
- 子供部屋での火あそび
あまりないとは思いますが、これらも火災の原因。窓には防炎カーテンを取り付けると安心です。
寝室や子供部屋は、過ごす時間が長く寝ることも多いですよね。ほかの部屋(リビングやキッチンなど)で火災が起きたときに気づきにくいので、逃げ遅れる危険があります。
- 火が壁や天井をつたって部屋の窓に近づいたとき
- ドアから逃げられないとき
こんなときに防炎カーテンが役立ちます。
防炎カーテンを購入する前に
カーテンを選ぶときは、価格・デザイン・機能・サイズが気になりますよね。もちろん、防炎カーテンでも同じように選べばOK!
ただし、効果をMAXで発揮&満足できる防炎カーテンをGETするには、「サイズの採寸」「生地の事前チェック」がポイントです。
きちんとサイズを採寸する
カーテンを買うときは生地のサイズが必要。防炎カーテンの効果を最大限発揮させるには、窓の大きさにぴったり合うサイズを指定するのがポイントです。
あらかじめ大きさが決まっている既製品はリーズナブルですが、窓に合わないことで防炎効果が半減するおそれあり。サイズを細かく指定できるオーダーカーテンなら、あなたの家の窓に合った防炎カーテンがGETできます。
「だいたいこれくらいかな?」とあいまいにせず、正しい方法できちんとサイズを測りましょう。
▼正しい採寸方法はこちらを参考にしてください。
関連:カーテンのサイズの測り方【カーテンレール】の長さでサイズを決めよう! |
色・生地の質感をチェックする
購入&到着後に「あれ、イメージと違う」と後悔しないために。ショップが提供する「生地サンプル」にて事前チェックをしましょう!
通販では購入前の生地が実際にさわれないため、デザインなどが気に入らないとせっかくの防炎カーテンも不満足に。
- 生地の質感
- 生地の厚さ
- 生地の色味
などが事前にわかれば、安心してオーダー注文できますよ^^
▶︎生地サンプルはこちら|カラーサンプル一覧 |
防炎カーテンの疑問点
防炎カーテンについて、特に疑問を持ちやすい項目3つにお答えします。
価格相場はどれくらい?
防炎機能のついたドレープカーテンの相場は、安くて3,000円ほどから高くて10,000円を超えるものまで(※丈100cm×幅200cm×1枚)。期間限定のセール品やアウトレット品などもあり、レースカーテンとのセットや2〜4枚組で売っているものもあります。
防炎加工だけじゃなく、遮光1〜3級・ウォッシャブル・形状記憶加工などがそなわっているものが多いので、価格にとらわれずカーテンの用途に合わせて選ぶのがおすすめ!
また、防炎カーテンにもさまざまなデザインが登場しているので、「北欧風」などデザインを見てから選んでもGOODです。
洗濯しても効果は大丈夫?
「洗濯をすると防炎効果がとれてしまうんじゃないか・・・。」
たしかに、「防炎加工」と聞くと水洗いしたら効果が薄まってしまいそうですよね。
防炎カーテンは以下のいずれかで作られており、採用した防炎薬剤によっては洗濯できないものがあります。
- 燃えにくい繊維(難燃性のポリエステルなど)を使ったもの
- 燃えやすい繊維(綿など)に防炎加工(防炎薬剤)をしたもの
耐洗濯性を見分ける方法は、「ウォッシャブル」「洗濯機で丸洗い可能」などの文言が商品説明欄などに掲載されているかどうか。
もしくは、このように防炎ラベルの表示をみて「(イ)縫付」「(ロ)縫付」があれば水洗いをしても効果が持続します。
設置義務の違反をするとどうなる?
高層マンションなどへの設置義務は、消防法第8条の2条1項・第8条の3第1項によって定められています。
そして、消防法に関する違反には罰則があり、
- 3年以下の懲役または300万円以下の罰金
- 1年以下の懲役または100万円以下の罰金
を課せられる可能性があります。※違反内容によって異なる
一般住宅に立ち入り検査が入ることはあまりないかもしれません。でも、防炎カーテンの使用は、罰則があるほど重要だということ。法律を守るのが目的ではなく、あなた&家族みなさんの安全を守ることを目的として防炎カーテンを使いましょう!
※法律に関しては消防署や専門家へご相談ください。
Re:HOMEの防炎機能つき窓まわりアイテム
インテリア用品の通販店「Re:HOME(リホーム)」では、インテリアのプロが厳選した高品質な窓まわりアイテムをご用意しています。
防炎機能がある商品は以下の3つ!どれも、サイズが1cmから指定できるオーダー制で、どの窓にもぴったり合わせて使えます。
断熱ミラーレースカーテン|テイジン防炎
国内TOPクラスの繊維メーカー「TEIJIN」と当ショップ「Re:HOME」が素材を厳選して生まれたプライバシーレースカーテン「ECO series(エコシリーズ)」。
全16種類に以下の共通機能があり、
- 外から見えにくい
- 洗濯OK
- UVカット
- 遮熱・断熱
デザインごとにほかの機能もそなわっています。
そのうち、こちらの「テイジン防炎」は、防炎ラベル付き。特殊セラミック入り繊維を採用した「TEIJINエコリエ®︎」シリーズの1つです。夏は室内の温度上昇を抑え、冬は寒い外気温に左右されない快適な部屋へ。紫外線からフローリング・家具・お肌を守る、安心の日本製です。
▶︎夜も見えにくい断熱ミラーレースカーテン選べる16柄【日本製】 |
セットでお得!「オーダーカーテン」
断熱ミラーレースカーテンは、遮光1級のドレープカーテン「オーダーカーテン」とセットで購入できます。
カラーは北欧の雰囲気を大切にした12種類をご用意。どの部屋にも似合う無地タイプで、1級遮光(遮光率99.99%以上)&高断熱性(断熱率57%)が自慢です。
太陽光と紫外線をシャットアウトし、日中でも真っ暗な部屋でぐっすり。夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせます。
ウォッシャブルタイプなので、断熱レースと一緒に家庭の洗濯機で洗えますよ。便利!
▶︎オーダーカーテン |
立川機工ロールスクリーン 防炎タイプ
国内有数のブラインドメーカー「タチカワブラインド」系列の「立川機工」が手がけるロールスクリーン。防炎タイプは淡いカラーが4種類あり、プルコード式・チェーン式から使いやすいタイプが選べます。
オプションの「カーテンレールビズ」で、カーテンレールに取り付け可能!
ロールスクリーンはカーテンと比べて凹凸がない分、窓まわりがとてもすっきり!狭い部屋を広く見せたり、部屋の間仕切りを作ったりできます。
▶︎立川機工ロールスクリーン 防炎タイプ / Re:HOME |
関連:ロールスクリーンのベストな選び方は?色柄・ライフスタイル別にご紹介! |
立川機工ロールスクリーン 2級遮光+防炎タイプ
上記のロールスクリーン生地に「2級遮光」の機能をプラス。遮光率99.80%以上でまぶしい朝日・西日をカットします。カラーは6種類。こちらも、カーテンレールビズを使ってカーテンレールに取り付けられます。
▶︎立川機工ロールスクリーン 2級遮光+防炎タイプ / Re:HOME |
オーダーの防炎カーテンで安心な毎日を
綿や普通のポリエステルの生地は火災をエスカレートさせてしまいそうですが、防炎タイプなら安心!燃え広がりにくいので、被害の拡大を防いだり避難する時間が確保できたりします。
これから高層マンションで暮らす人は、管理人さんから「防炎物品を使ってください」と言われたかもしれませんね。
リホームの防炎アイテムは、どれも「生地サンプル(3色セット)」で色合いや質感が試せます。お1人さま5点まで送料無料!ぜひ、お気軽にお申し込みを^^
▶︎生地サンプルはこちら|カラーサンプル一覧 |
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