カーテンの色の選び方:インテリアの基本~応用まで!

新居に住むに当たって必要となるカーテン。
どんな色にしたらいいか、どんな部屋にどんな色が合うのか
悩みますよね。

さらにリビング、玄関、キッチン、トイレ、寝室など部屋によってどんなカーテンを選んだらいいか、お部屋がたくさんあるほどわからなくなってしまうこともあるでしょう。
落ち着いたカラーを選んだつもりなのに、部屋全体が何か落ち着かない
カーテンは好きな色を選びたいけど、部屋に取り付けてみたら思っていた感じにならなかった
お部屋ごとの色の選び方がわからない
ということもありますね。

こちらの記事では、お部屋全体のバランスを考えたカーテンの色の選び方やコーディネイトの方法、色の効果や風水で運気アップの方法までご紹介します。

カーテンの色選び「どんな部屋にしたい?」イメージから選ぼう

あなたは自分のお部屋をどんな空間にしたいですか?
落ち着いたお部屋、シンプルで無駄がない空間、木や緑など自然のぬくもりが感じられる家、「かっこいい自分だけの場所がいい!」など「こんな空間で過ごしたい」というイメージがあると思います。
まずはあなたの目指すお部屋のイメージを大事にしてみてください。

とはいえ、いきなり色選びから考えるのは難しいですよね。だからこそ、まずはどんな部屋にしたいかを大事に、あなただけの素敵な部屋になるヒントを探してみてください。

イメージをだいたい決めたら、そのイメージに合った色を選びましょう。
茶色はリラックス、赤はエネルギーや生命力を、オレンジはぬくもり、緑は癒し…というようにそれぞれ色が持つ印象や空間に与える効果は変わってきます。

また同じ色でも、明るめの色、落ち着いた色、濃い色、淡い色合いでも変わってきますし、同系色にそろえたり、全く違った色で合わせたりするなど色の組み合わせによっても印象はまた変わってきます。

イメージに合った色を選んだら、どんなスタイルのインテリアを選ぶかを決めましょう。

インテリアスタイルを選ぶ

お部屋のインテリアスタイルを選びましょう。あなたはどんな空間にしたいですか?

北欧

フィンランドやノルウェー、スウェーデンといった北欧の国のインテリアを取り入れたスタイル。明るい色合いや洗練されたデザイン、実用性に優れた名品が多く、北欧スタイルを上手に取り入れれば、毎日がより心地よく感じられるでしょう。

シンプル

無駄な装飾をそぎ落として、シンプルなデザインで構成されたインテリアスタイル。ミニマルなライフスタイルとも相性が良く、グッズの数もより少なく大事なものだけを置くようにするとよりシンプルな空間が引き立ちます。

ナチュラル

木や緑など自然のぬくもりを取り入れたインテリアスタイル。天然の素材やアイテムが優しく感じられます。

和風

木や畳、しっくいなど日本古来の素材と様式美を取り入れたスタイル。自然の素材と風合いが空間を優しく包み込んでくれます。

インダストリアル

コンクリートやブロックなどの無機質な素材にアイアン・古材のアイテムを組み合わせたクールでかっこいいスタイルです。

西海岸風

アメリカ・カリフォルニア州のビーチ沿いのおしゃれな雰囲気をイメージしたスタイル。海の色を取り入れながら、落ち着いた色合いが感じられるテイストのお部屋です。

お部屋の色の合わせ方

色選びの基本

インテリアの配色を決めるときは、次の3つの分類をもとに考えると効果的です。

  1. ベースカラー(床、壁、天井など全体の約70%)
    面積が最も広くお部屋に与える影響が大きい。
  2. アソートカラー(カーテン、ソファ、ベッドなど全体の約25%)
    ベースカラーに変化を付ける目的で選ぶのがオススメ。
  3. アクセントカラー(全体の約5%)
    絵画や観葉植物、クッションなどのインテリア小物。お部屋のアクセントにも。

最も面積が大きいベースカラー。天井や壁紙はホワイトの方も多いのではないでしょうか。明るい色にすると、より広く感じられます。
カーテンは2番目に面積が大きい「アソートカラー」になります。ベースカラーとの合わせ方がお部屋の雰囲気にも大きくかかわってきます。

色の合わせ方

色の合わせ方は、

  • 同じような色合い(類似色)でまとめる
  • 同じ色で濃淡をつける
  • 相性のいい色(補色)でメリハリをつけるの3種類があります。

類似色や相性のいい色は、こちらの円グラフ状の「色相環」というものをご覧ください。

色相環は、色の系統を円形に分類したものです。
色が近いところにあるのが類似色。例えば、オレンジ、黄色、黄緑といった具合です。
色の濃淡は、上の色相環の12分割されたオレンジの中の縁の外側から内側までの濃いオレンジから薄いオレンジ色までを指します。
相性のいい色は、円の最も遠いところにある色で、「補色」ともいいます。例えばオレンジの場合は、青色になります。

カーテンの色は、ベースカラーに変化を付けるように色を選ぶといいでしょう。

ベースカラーと類似色にしつつ、デザインで変化を付ける

ベースカラーの床はベージュで、カーテンもベージュですが柄物にすることで変化が生まれます。

ベースカラーに調和する色を選ぶ

グレーはどんな色にもなじみやすいカラーです。デザイン生地を選ぶことで、重さがなく、軽やかになります。
グレーの柄物のカーテンを上手に取り入れると、重くなりすぎず、お部屋になじみますよ。

補色を取り入れる

ベースカラーの床の色とテーブルの色を合わせつつ、補色関係にあるブルーのデザイン生地を取り入れるとアクセントになり、空間にメリハリが生まれます。

色の心理的な効果

色には、暖かみを感じたり、逆に寒さが感じられたりすることがあります。また、色によっては重たさや柔らかさを感じられることもあります。

色自体には、温度や質感があるわけではないのに不思議ですね。でも、実際に茶色のカーテンを置くと暖かみを感じたり、リラックスしたりする感じがありますよね。
この色から感じられる効果も踏まえたうえで、カーテンの色選びにも生かしてください。

色が与える心理的効果をみていきましょう。

暖色・寒色

赤やオレンジ、黄色を見ていると暖かさを感じることがあります。逆に青色や水色は、さわやかさを感じるとともにどこか寒さも感じられますよね。
こういった色の温度感は、食欲にもつながってきます。トイレや浴室は、すっきりした寒色が合います。また、リビングやダイニングは暖色の方が、食欲がわきますね。

重たさ・やわらかさ・大きさ

黒っぽい色は重たく感じ、白っぽい色は軽やかに感じます。
また、ピンクはやわらかく感じ、黒は硬そうに感じます。同じ茶色でも、薄いベージュの机は大きく感じ、濃い茶色の机は小さく感じられるのではないでしょうか?

色の明るさの度合いを表す「明度」が高いほど、軽く、大きく、柔らかく感じます。「膨張色」と言うこともありますね。
逆に、明度が低いほど重たく、小さく、硬く感じられます。

明るい色合いのものほどお部屋が軽く色に広がりを持って感じられ、暗い色合いのものほど重たさやコンパクトさを感じられます。お部屋全体のバランスによっても感じ方は変わってきます。
明度が低い色合いのカーテンを取り入れるときは、お部屋が重たくならないよう、観葉植物やクッションなど明るめの色合いのアクセントカラーを入れるのもオススメです。
また柄物にするだけでも、雰囲気は変わってきます。お部屋全体の雰囲気とも調整しながら選んでみてくださいね。

興奮・鎮静

赤い色は生命力やエネルギーを感じさせ、青い色は気持ちを落ち着けてくれることがあります。
ある実験では、赤い部屋と青い部屋に分けて目隠しして座ってもらったところ、2つの部屋で大きな違いが出たようです。赤い部屋では血圧上昇、呼吸数、筋肉緊張を増大させ、逆に青い部屋では血圧降下、呼吸数、筋肉緊張が減少したという結果が出ました。
参考:野村順一『色の秘密 色彩学入門』

この実験からは、人は目隠しをしても肌を通して皮膚に色を感じさせ、影響を与えているということがわかります。寝ている間でも、色を感じ取っているということですね。

色を選ぶときは、お部屋に与える印象だけでなく、身体的・心理的な効果も踏まえて選んでみてはいかがでしょうか。

時間の経過の感じ方

カフェの内装は、茶系の落ち着いた色合いを取り入れているところが多いです。気持ちも落ち着いて、時間の経過がゆったりと感じられることはないでしょうか?
暖色の部屋では、時間の経過が長く感じられ、逆に寒色の部屋では時間の経過を短く感じさせると言われています。

こんな実験結果が報告されています。

「実験では、窓のない赤い部屋で営業マンに会議をさせたところ、実際の時間は三時間だったのに、誰もが六時間かったと言ったという」

また反対に寒色系の部屋での実験では、

実際の時間経過をその半分に過小評価することが分かっている

とされています。「1時間経ったかな」と思うと、実はもう2時間が経っていたということもあるようです。
参考:野村順一『色の秘密 色彩学入門』

家族とゆったりおしゃべりを楽しみたいリビングなどの空間では暖色、何か作業に集中したい書斎などの空間は寒色を選ぶといいでしょう。

カーテンの色が持つ印象と雰囲気

色にはそれぞれ印象があり、カーテンの色を変えるだけでお部屋の雰囲気も大きく変わります。それぞれの色を見ていきましょう。

黄色(イエロー)

favorite

明るくフレッシュな黄色。ポジティブな気持ちにさせてくれます。

青色(ブルー)

さわやかで落ち着かせてくれる青色。作業に集中したり、睡眠を誘ってくれたりする心地よさがあります。

青色カーテンの選び方やおしゃれなコーディネイト術についてはこちら

ピンク

柔らかさや優しさを感じさせてくれるピンク。ソフトな色味があたたかみも感じさせてくれます。

生命力やエネルギーを感じさせてくれる赤。赤色を見るだけで元気が出ますね。

オレンジ(橙色)

温かく親しみやすい色です。食欲を誘う色でもあるので、リビングやダイニングにオススメです。

グレー(灰色)

洗練された色合いのグレー。どんなお部屋にも調和しやすく、落ち着きと優しさを感じさせてくれる色です。
グレーのカーテンのおしゃれなコーディネイト術や選び方はこちら

ベージュ

リラックスさせてくれる落ち着きのある色。どのお部屋にも相性のいいカラーです。

白(ホワイト)

清潔感があり、部屋を広く見せる効果もあります。どんなお部屋にもなじみやすいカラーです。

オーダーカーテン【白系カラー】はこちら

緑(グリーン)

癒しのカラー。青色と同様、精神鎮静や集中力がアップする効果が期待できそう。

 

お部屋別カーテンの色の選び方

お部屋でどんな時間を過ごしたいかによって、どんなイメージの部屋にするかは変わってきます。お部屋別にカーテンの色の選び方のポイントをご紹介します。

リビング

家族のだんらんや来客のおもてなしなどに使うリビング。明るく落ち着いた雰囲気を心がけて、ナチュラルカラーや淡い暖色系をベースに、観葉植物などを置くとアクセントになります。天然素材のアイテムと合う自然な風合いのカラーがオススメです。

キッチン

食器や食品、調理用具など日常的に使うものが多く、色にまとまりが出にくく、生活感が出やすくなってしまう場所でもあります。色はなるべく統一して部屋全体のトーンをそろえると、統一感が出ます。

ダイニング

料理をおいしく見せ、楽しく食事や会話ができる環境づくりが大事。青色や紫などの寒色系は避けて、赤や黄色などの暖色系を選ぶといいでしょう。

浴室・トイレ

清潔感があり、リラックスできるカラーがオススメ。黒や茶色など濃い色よりも、水色やピンクなど明るい色合いを選ぶといいでしょう。

寝室

一日の疲れを癒すための寝室。安らぎのある穏やかな雰囲気になるようなソフトな色合いでまとめるといいでしょう。同系色でそろえると、まとまりが出て落ち着きやすくなります。

子ども部屋

子どもの成長を見守る部屋は、なるべく多くの色合いに触れさせて豊かな感性を育ててあげたいですね。壁や天井はシンプルな色合いでまとめながら、カーテンには幾何学や動植物をモチーフにした北欧デザインを取り入れてもいいでしょう。シンプルで飽きのこないデザインと多彩な色合いが子ども部屋にも優しく調和してくれますよ。
就学の年齢になったら、青系のカラーを取り入れて勉強にも集中できる色合いを取り入れてあげるのもオススメです。

風水でカーテンの色を上手に取り入れるコツ

風水をインテリアに取り入れることは、人の心に大きく影響を与える住環境を整えていくことです。風水を取り入れることで、お部屋にどんな運気を取り入れたいか、お部屋でどんな過ごし方をしたいかを考えることで、前向きな心持ができて運気がアップしやすくなります。
ただし、風水に頼りすぎるとお部屋全体の色のバランスが悪くなることもあるので、インテリアとしてのバランスにも気を付けながらカーテンの色をお選びください。

風水の基本

風水の基本は「陰陽五行説」。
陰陽は、自然界のものはすべて、相反する二つの性質をもつものの調和からなり、その性質を「陰」と「陽」に分類する考え方。
また、自然界のものは、木・火・土・金・水の5つに分けられるという考え方に基づいています。

カーテンは家の中と外をつなぐ役割を持つため、風水からみても重要なアイテムです。

カーテンを選ぶときは、

  • 窓の方角
  • 目的とする運気(仕事運・愛情運・健康運・金運)
  • カーテンを取り付けるお部屋の用途

に応じて選ぶといいでしょう。

風水からみたカーテンの色選びについてはこちら

カーテンの色味はサンプル生地で安心

sample

「実際に見たら色味が違うかな」
「思っていたのと違ったらどうしよう」

カーテンの色味は、スマホやPCのモニター画面から見たときと実際には違うのかなと不安になることもありますよね。
リホームでは、オーダーカーテンやレースカーテンでさまざまな商品のカラーサンプルを取り寄せることができます。

方法はこちら。

  1. サンプル一覧にアクセス
  2. 商品を選ぶ
  3. 生地を選ぶ
  4. 「カートに入れる」をタップ
  5. 内容確認後「レジへ進む」をタップ
  6. 商品購入手続きへ(0円も可)

上手な色の取り入れ方でおしゃれなお部屋に

どんなお部屋にしたいか、どんなふうに過ごしたいかを楽しみながら、色の効果や風水などを参考にカーテンの色選びに役立ててみてはいかがでしょうか?

Re:HOMEの無料オンライン相談では、カーテンの色の選び方についてもお気軽にお問合せすることができます。

ウッドブラインドロールスクリーンでも豊富なカラーをとりそろえています。ぜひこちらもチェックしてみてください。

rehome
この記事を書いた人: rehome
ReHOMEサイト店長の天谷です。当店はカーテンやウッドブラインドなどの窓回り専門店からスタートしま 詳細はこちら

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

Lace curtains for small windows

小窓に華やかなレースカーテンを!目的に合わせて選ぶ7つのコツ

一人暮らしのホームシアターをロールスクリーン&カーテンで手軽に楽しむ

Blackout curtain 1st grade

遮光カーテンの「1級」はおうち時間が充実!メリット8つとデメリット4つ

断熱カーテンに変えるだけで省エネになる?断熱効果と選び方を解説

一人暮らしをカーテンでサポート!好みやライフスタイルに合わせた選び方

無料!<オンライン インテリア相談室> ご活用ください

  • カーテン・ブラインド・ロールスクリーンの選び方

商品を探す

  • 大口注文・法人さま